金持ちの男がイエズスに「永遠の命を受け継ぐには何をすればよいでしょうか。」とたずねる話が出てきます。子供のときから全ての掟を守ってきたと言うその男に向かってイエズスは「行って持っている物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。…」と言います。有名な話ですがその中で今まで気が付かなかった表現がありました。
「イエズスは彼を見つめ、慈しんで言われた。」
イエズスは金持ちの男の真面目さや誠実さを好ましいと思ったのでしょう。諦めて立ち去る男を見てイエズスは落胆し悲しんでいるように感じます。そこには以前の怒れるイエズスはいません。死の覚悟を決めた者の優しさのようなものを感じます。この後イエズスはエルサレムに向かって先頭に立って進み、自分の死と復活を予告します。自分から困難な運命に立ち向かうと決めた時、人は透明な柔和そのものになるのかもしれません。
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