2007年7月16日月曜日

(平成163月)

いずみとぶどうの会ではマルコによる福音書を読み終わり、使徒言行録を読みはじめました。使徒言行録の作者は、ルカによる福音書の作者と同一人物だと考えられているそうです。同じ人物「テオフィロ」に献呈されていることが共に巻頭に書かれています。「テオフィロ」とは「神を愛するもの」という意味だそうです。ところでイエスの受難と復活をその目で見た後でも弟子たちは「…あなたがたは間もなく聖霊によって洗礼を授けられるからである。」というイエスの言葉に「主よ、イスラエルのために国を建て直してくださるのは、この時ですか。」と答えます。まだ政治的な解放を期待しているのがよくわかります。愚かで従順な弟子たちはどこか自分に重なります。とにかく、イエスを殺した敵意が充満しているイスラエルの中で120人ほどの弟子たちはひとつになって祈っています。その必死さはその後の大きな変化を予感させます。

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