2007年7月16日月曜日

(十月)

十一月の例会では、聖書を読まないで、パウロとペトロの生涯を描いたビデオを見ました。特にパウロの伝道旅行の様子が詳しく映像で紹介されていて使徒言行録を読む上で参考になりました。いくら文章をていねいに読んでも映像でなければ、現地の風景や海や花の色はわからないと感じました。私が特に印象的だったのは、パウロが旅した地中海の海の青さと荒涼とした街道の風景、ペトロが漁師をしていたガリラヤ湖畔の咲き乱れる花の美しさです。私たちはペトロへのイエスの言葉「わたしについて来なさい。」や、イエスキリストを熱心に語るパウロの言葉を文字でしか目にすることができません。しかし、そこには声の響きがあり視線があり何より体から発する力があったはずです。心理学に至高体験という概念がありますが、イエスやパウロの呼びかけは、それを瞬時に起こす力があったのかもしれません。現代の我々が直接言葉を聞くことができないのに、それでもイエスやパウロの文字としての言葉を通して神の導きを感じるのは、時間と空間を越えて無音の響きが聞こえているのだと思います。聖霊のはたらきとは、その響きと同じものだと感じています。

0 件のコメント: