2007年7月16日月曜日

(五月)

先月の例会では使徒言行録の十四章を読みました。パウロとバルナバがいろいろな地で伝道する様子が書かれています。ここで印象に残ったのは、パウロの意志の強さよりもむしろ人々の心変わりの早さです。リストラの人々は二人を最初、神だと思いこみ牛の生け贄や花輪まで捧げようとします。パウロがやっきになって「わたしたちもあなたがたと同じ人間にすぎません。」と説明します。ところがユダヤ人に扇動されると、「パウロに石を投げつけ、死んでしまったものと思って、町の外に引きずり」出します。この心変わりの早さは何でしょう。

人間は自分の見たいものしか見ない、と言います。パウロを賛美しようと憎悪しようと自分の思いに引きずられていることは同じです。自分の思いを越えて、来るものに耳を澄ますことの難しさを感じます。

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