2014年7月2日水曜日

ルカの20章です。前章でイエスは、熱狂をもってエルサレムに迎えられ、神殿から商人たちを追い出します。そこで教えているイエスに、祭司長や律法学者たちが次々に戦いを挑みに来ます。民衆の支持を背負うイエスと支配者である律法学者たちとの命をかけた丁々発止のやり取りです。ここでのイエスは、既成の価値観を片端からひっくり返していく戦うイエスです。有名な「皇帝への税金」も「復活についての問答」もこのギリギリの状況の中で語られています。律法学者たちの意地の悪い罠である問いかけに、自分のすべての重みをかけて全身全霊で応えていくイエス。相手を痛烈に批判しつつも決して拒否することなく、必死で向き合い自分を伝えようとしています。わたしは、そこに愛を感じます。律法学者の中には「先生、立派なお答えです。」と、言うものも出てきます。それは、戦いながらも死を覚悟しているから、できる業なのでしょう。「変えられること」にひらかれてある者はイエスに従い、拒否するものはイエスを殺そうとします。わたしは、そしてあなたは、どちらでしょう。

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